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新卒採用
キャリア採用

働くって、もっと自由でいいのでは?子育て社員たちのリアルを聞く。

シー・エス・エスグループは、従業員一人ひとりの多様な働き方を応援します。出産や育児など、生活が大きく変わるライフステージを迎えた3人が、会社の制度を活用してどのように仕事やプライベートに向き合っているか、仕事のやりがいや柔軟な働き方の実現について本音で語り合いました。

プロフィール

宮本 美理
株式会社シー・エス・エス
プロダクト・サービス事業部 主任 
2003年4月 新卒入社

  • 証券業務、特に注文約定のシステムを担当し、お客様との直接折衝も経験
  • 上流から下流工程まで全工程に対応可能、生産性の高さにも自信有り
  • 現在は、自社サービスのBtoBコミュニケーションプラットフォーム「Qube」の開発を担当し、在宅勤務制度をフル活用して活躍中
  • 2女(9歳、6歳)の母

interview03_05本間 洋平
株式会社シー・エス・エス
エンタープライズ・ソリューション開発部 エンタープライズ・システム開発二課 課長
2003年4月 新卒入社

  • 証券システムや社会保険システムの開発を行い、現在は保守作業の自動化を担当
  • オフショア(中国、ベトナム、ミャンマー)先の技術者と共に業務を遂行した経験有り
  • 現在は、仮想環境の運用保守業務を担当し、ハードウェア・ソフトウェアの障害対応および大手ベンダーと連携しての調査・復旧に従事
  • 1男(5歳)1女(1歳)の父

interview03_06伊藤 祐希
株式会社シー・エス・エスホールディングス
グループ統括本部 人事・ダイバーシティ推進部
2020年4月 新卒入社

  • 入社後は、技術研修を経て人事ダイバーシティ推進部に配属
  • 2021年7月から産休・育休に入り、2022年5月に復職
  • 現在は、新卒採用を中心に採用業務および新入社員研修を担当
  • 特技は無心で料理すること。今は、自分の体力を使わずにどれだけ子どもを疲れさせられるかに挑んでいる
  • 1男(3歳)の母

様々な制度を活用しながら、育児と仕事に向き合う3人

―簡単な自己紹介と、利用された会社の制度を教えてください。

宮本
私は、「Qube」の開発に携わっています。自社が提供するWebサービスのため、在宅勤務をしやすい仕事です。私は二人目を出産した後からプロジェクトに参画しました。産休・育休制度を利用、現在は在宅勤務制度を活用して、9歳と6歳の女の子を育てながら仕事を続けています。

本間
お客様先に常駐して、システムの運用・保守を担当しています。5歳の男の子と1歳の女の子がいます。一人目の時には育休制度を利用することはありませんでした。下の子の時に初めて育休制度を利用し、その後は子どもの看護休暇を取得しています。運用・保守は、基本的にお客様先での常駐が必要な仕事なので、在宅勤務が難しいですが、家族の体調不良の際には月1回程度利用しています。

伊藤
私はシー・エス・エスホールディングスの管理部門で、採用を担当しています。3歳の男の子がいて、産休・育休、子どもの看護休暇と、復職直後は時短勤務を利用しました。今はフルタイムに戻りましたが、在宅勤務制度を月に1回程度、利用しています。

働き方改革で、会社の意識も環境も大きく変わった

interview03_03

―宮本さんがお一人目を出産された時と伊藤さんの時では、産休・育休制度を取り巻く環境が違っていたと思います。制度利用にあたって、それぞれの当時の状況を聞かせていただけますか?

宮本
第一子の妊娠当時(2015年頃)は、妊婦にとっては働きやすい環境とは言えませんでしたね。金融系のお客様先で作業をしていたのですが、通勤に2時間かかり、残業も多い職場で、本社勤務にしてほしいとリクエストしましたが、代われる人がいないために断念。お客様の都合により在宅勤務もできない環境下で、つわりの時も含めて妊娠期間を過ごしたのはかなり大変でした。産休は既定の6週間前から取得しました。第二子の時には、会社が働き方改革を推進し始めた時期で、産休・育休に入る前に週に1~2回在宅勤務制度を利用しました。会社としては、私がモデルケースだったそうです。

伊藤
2019年入社の私の場合、就活の時点ですでに「産休・育休は当たり前。男性も育児休暇をしっかりとろう!」という社会的な風潮がありました。法律で定められている制度なので、取得が難しいとは思いませんでした。会社として在宅勤務の環境が整っていましたし、コロナ禍で一気に浸透したこともあり、妊娠したタイミングでは当たり前に在宅勤務ができました。時差出勤も活用しながら、つわりの時期も乗り切りました。普段とは身体の状態が変わるので、周囲のサポートが本当にうれしかった。特に私の部署は女性が多いこともあり、メンタル面も含めてとても助けられましたが、会社はずいぶん変わったんですね。

孤独も不安も乗り越え、育児と仕事を両立する日々

―産休・育休後の復職はスムーズでしたか?

宮本
第二子の育児休暇からの復職後は、GSuite(現GoogleWorkspace)が使えるようになっていて、チャットやオンラインミーティングなど、在宅勤務をしやすい環境になりました。ただ、会社全体がまだ在宅勤務に慣れていなかったこともあり、自分だけが在宅勤務で他のメンバーは皆出社している状況だと、細かい仕事が頼まれなかったり、連絡が来なかったり、ということはありました。「宮本には出社した時に話せばいい」、「直接話した方が伝わりやすい」と思われていたようですが、実は私は疎外感を感じていました。完全在宅勤務に移行したのは、コロナ以降です。みんなが在宅勤務を体験するようになり、疎外感はだいぶ解消されました。新人教育は対面の方が望ましいので他のメンバーにお願いしていますが、それ以外の仕事は在宅勤務でほとんど支障はありません。

伊藤
産休・育休中は、Webで閲覧できる社内掲示板で情報を得ていました。職場復帰に不安はありませんでしたが、同期がどんどん資格を取得していることに焦りを感じました。私は入社1年目で子どもを授かったのですが、本来なら新人としてがむしゃらに突っ走れる時期ですから、「ここで休んでしまうと自分のキャリアに影響が出るのでは?」と不安を感じたのです。子どもはすごくかわいくて愛おしいですが、妊娠しなかったら挑戦できたはずの可能性に、思いをはせることもありました。育休中にできることを探して、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格取得に向けて勉強をすることで、心を落ち着かせていました。そんな思いもあり早めに復職したのですが、毎日が体力勝負でした。生後6カ月で保育園に預けましたが、まだ夜間にミルクをあげる生活だったので、とにかくカラダがきつかった。幸いにも周りに子育て経験者が多く、愚痴や相談を聞いてもらって、救われました。

育児にかかわりたい!男性社員の育休制度利用

interview03_01

―本間さんは、お二人目のお子様の時に育休制度を利用したのですね。

本間
はい、育児にかかわりたかったんです!育児は、一生のうちで何回経験できるか・・・という、とても貴重な体験だと思っていました。第一子のときは、男性が育休を取得することは今よりももっと勇気のいることでしたが、この5年で会社の体質も文化もずいぶん変わりました。常駐先のお客様側でも男性の育休取得を推奨していましたので、思い切って制度を利用しようと思いました。有給休暇もあわせて使って、妻の出産前からトータルで4カ月間のお休みをいただきました。

―周囲の理解は得やすかったですか?

本間
お客様との調整はスムーズでしたが、社内にロールモデルがなく、男性の育休取得に対する温度感がまったく分かりませんでした。ちょうどチームに新人が入ったばかりの状況で、元からいたメンバーの負担が大きくなるのではないかと、チームメンバーにはなかなか言い出せませんでした。伝える場面を想像しながら何度もイメージトレーニングをして、結局はストレートに「育児をしたいので、3~4カ月お休みを取らせてほしい」と相談しました。結果、メンバーからは「おめでとう」と祝福され、快く受け入れてもらえました。上司にも単刀直入に話をしたところ、とても喜んでいただき、その後の業務の進め方や体制について、親身に相談に乗っていただきました。葛藤はありましたが、素直に伝えて周囲の理解は得られたと思います。

育休で強まった家族の絆

―育休を取得してみて、いかがでしたか?

本間
育児に参加できてよかった!家族の絆が強くなりました。育児について深く考える時間をもつことができ、貴重な経験ができました。実は第二子が生まれる3日前、上の子を保育園に送迎している時に自転車で転んで、鎖骨を折って救急搬送されました…。なんと全治3カ月!そんな状況下でしたが、可能な限り育児をしました。妻にもいてくれてよかったと言ってもらえました(若干、あきれられましたが…)。ワンオペではどうにもならないことは多々ありました。特に、夜泣きの対応です。育休中だからこそ、上の子の面倒を見ながら、下の子の夜泣き対策も含めて育児を分担できました。

伊藤
ワークライフバランスを保つには、育児の分担も重要なポイントですよね。分担がしやすくなるための支援は、育休に限らずさらに求めたいところです。育児と仕事の両立でネックになるのは、おそらく「時間」です。通勤時間と保育園の送迎の兼ね合いは難しくて、本当に悩ましい。保育園の場所や預かり時間の制約、保育園も働き方改革を推進していて残業を抑制しているといった問題もあります。夫婦で協力して送迎するにしても、どちらかだけに負担が重くなることは好ましくありません。こういった育児の悩みを解決できる、なんらかのサポートがあるといいなと思います。

整った制度をどう活かす?もっと気軽に話せる職場づくり

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―子育て世代にとって、シー・エス・エスはどんな会社ですか?

宮本
私は自社サービスの開発を行っているので、柔軟に仕事の調整をしやすい環境です。授業参観や保護者会、PTAの用事など、小学生の子どもがいると様々な行事が目白押しです。私はプロジェクトでリーダーシップをとる立場にありますが、チームのみんなの理解もあり、育児と仕事の両立ができているので、とても助かっています。

本間
育児はとても価値ある体験で、私は男性にも積極的に育休取得を勧めたいです。シー・エス・エスは育休だけでなく、子どもの看護休暇も取りやすく、ありがたく利用しています。会社が柔軟な働き方ができるよう、制度整備を進めていることは分かりますが、常駐先にいると会社とのコミュニケーションが少なくなり、子どもができた時になかなか気軽に相談ができないという経験をしました。お客様先に常駐している従業員にも、会社や上司との接点が持ちやすく、出産、子育てについて相談しやすい環境をさらに考えていただけるとうれしいですね。

伊藤
私は管理本部にいるので、制度についてはよく理解しているつもりですが、たしかにお客様先常駐の従業員にとっては情報が遠いかもしれません。

宮本
自分が当事者になってみないと、会社の制度ってなかなか理解が進みませんよね。今後は、「介護」というフェーズも視野に入ってきますが、会社の介護に関する制度って、私は何一つ知らないかも…。

伊藤
制度があっても利用する人が少ないのには、そういう理由もありそうですね。社内広報で制度の認知を上げるなど、何でも相談しやすい環境を広げていき、もっと多様な働き方を応援するカルチャーにしていかないといけないですね。

働き続けたい人が、働き続けられる会社へ

―今後挑戦していきたいことなど、ご自身の未来像についてお聞かせください。

宮本
今はメンバーに支えられて、残業はほぼせずに作業できていて本当にありがたいです。今後は育児に加えて介護も始まります。ますます時間との闘いが厳しくなりそうな将来ですが、可能な限り働き続けたいし、働き続けられる会社であってほしいと願っています。

本間
子どもが生まれてから、生活のペースも、できることもずいぶん変わりました。育児は大変だけれど楽しいです。運用・保守の仕事は残業もあります。でも、「時間は作るもの」と意識して業務効率化を図り、少しでも時間を確保し積み重ねていくことで、仕事と両立しながら幸せな家庭を築いていきたいです。

伊藤
仕事で成果を出してキャリアを積みたい、一方であと何人か子どもがほしい。欲張りかもしれませんが、どちらの夢も追いたいです。ただ、私は要領がよくないので、きっとキャパシティーオーバーになるはず。仕事と子育てを両立できるほど器用ではないので、少しの間は育児に専念し、子どもに手がかからなくなったら「カムバック制度」を利用して、もう一度仕事に向き合いたいと思います。両立は理想ですが、無理をせずにどちらかに集中するという選択肢は、男女問わずに必要な考え方なのではないでしょうか。それも多様な働き方の一つだと思います。

※注:カムバック制度:出産、育児等を理由に退職した元社員を、本人のエントリーに基づき復職できる制度

一人ひとりのキャリアに本気で寄り添うシー・エス・エス

―シー・エス・エスグループを検討している方に向けて、メッセージをお願いします。

宮本
私は新卒で入社してから、ずっとシー・エス・エスの開発部門にいます。新しい技術に触れられる刺激的な環境で、安心して働けることが気に入って、長く勤めています。本社の開発スペースは、とにかく静か。黙々と作業したい方なら、同類がいっぱいいます(笑)。きっと居心地がいいですよ。逆に、明るい方に入っていただいて、部内に活気が生まれるのもうれしいです。ご縁のある方と一緒に働ける日を楽しみにしています!

本間
自分が育休を取得するまでは、男性の育休取得の前例がなかったこともあり、相談自体難しい空気を感じていましたが、いざ相談してみるととても協力的でした。自分が一人で悩んでいただけで、実は何でも話せる会社だと思います。社長に対しても冗談を言い合えるようなオープンなところがあるので、一人で考え込まなくていいということを、育休取得を通じて実感しました(笑)。課題や悩みに対して本音を言えますし、親身になってよい方向に進むよう一緒に考えてくれる人がいる会社です。

伊藤
会社の雰囲気は、本間さんがおっしゃる通りです。「寄り添う」という意味ではしっかり上司と相談して臨機応変に対応していただけます。人生何が起こるか分かりません。何か起きたときにはすぐに相談できる環境で、なるべく就労を続けられるように考えてくれる、とても安心感のあるところが魅力の会社です。

まとめ

社長からのメッセージ

私は2015年に代表取締役に就任した直後に、「ダイバーシティ推進室(当時)」を真っ先に立ち上げるなど、従業員が幸せであってほしいとの想いから働き方改革を進めてきました。社長就任前、私は従業員としてみんなと一緒に仕事をしながら、大変な現場も共に経験してきました。その中で、働き方に関して深く考えさせられることが多く、従業員が幸せになるための、時代に合った環境を作りたいと強く思ったのです。働き方の制度・環境は整いましたが、インタビューを通してこの制度をもっと浸透させなければいけないという想いを強くしました。運用しながら改善を継続して、さらに良い環境を作っていきたいと思います。