シー・エス・エスには、新たな領域への挑戦を奨励するカルチャーがあります。新卒・キャリア採用にかかわらず、自分にふさわしい道を自ら切り開きたい人には、最適な環境です。新卒入社で、自らの可能性を新たな領域で開花させた根本さんと、数回の転職を経て幅広い知見を培ってきた鈴木さんが、シー・エス・エスで働く楽しさ、意義を語り合いました。
プロフィール
根本 俊
株式会社シー・エス・エス
テクノロジー・コンサルティング部 データアナリティクス課 統括課長
2001年4月 新卒入社
- 大手証券会社での業務システム構築を複数経験
- データエンジニアリングから分析モデルの構築まで、幅広いプロジェクトをリード
- 証券、通信、ネットバンク、小売と、多様な業界のデータ分析を担当し、現在は不動産鑑定システムの構築に従事
- 趣味は観劇とスポーツ観戦。シーズン中は平日・休日問わず、神宮球場でヤクルトスワローズのユニフォームを着て応援歌を熱唱する。ロードバイクやアートの分野にも興味津々
鈴木 健一郎
株式会社シー・エス・エス
テクノロジー・コンサルティング部 クラウドシフト課 統括課長
2017年10月 中途入社
- 金融、製造、公官庁など、多岐にわたる分野でシステム開発からインフラ構築まで幅広く活躍
- 2017年よりシー・エス・エスにジョインし、データ基盤と分析の両面に強みを持つ「データの分かるインフラエンジニア」として新たな価値を創出
- 休みの日は、ジョギングやサイクリングで体力増強に努める。自宅の花壇の花は絶やさない
シー・エス・エス入社の経緯とキャリアの軌跡
新卒で入社した根本さんと、2017年に中途で入社した鈴木さん
―シー・エス・エス入社の経緯と経歴について、簡単にご紹介ください。
根本
シー・エス・エスが金融系のシステム開発に強いことに魅力を感じて、2001年に新卒で入社しました。入社後は、証券会社の業務システムの構築を経験し、2013年からは、データエンジニア兼サイエンティストとして、需要・販売予測を中心とした業務に従事していました。現在は不動産の価値を分析する鑑定システムの構築に携わっています。「データサイエンティスト」は、統計分析手法を使いますが、私はその前段階の「データエンジニア」領域から携わっています。当社では、クラウド上にETLを用いてデータを集積し、データクレンジングを経て、SnowflakeやRedshiftといったDWHを蓄積、BIツールでの可視化を行い、さらに予測・分析も行います。データが分析できる基盤があり初めて、データサイエンティストとしての業務が可能となります。
鈴木
私は、2017年にシー・エス・エスに転職してきました。新卒でシステム開発会社へ入社、数年後に師匠と仰ぐ人物と出会い、その方が所属するシステム開発会社へ転職。業務アプリケーションの設計・開発に従事し、技術者としての心構えや基礎を築きました。2007年に別の会社に転職し、在籍した約10年の間にSEとして多種多様なプロジェクトと役割を担い、経験を広げました。データベース設計やETL設計を経験し、モデル構築や分析レポート開発に携わりましたし、SASやCognos、SPSSを駆使する知見を得ることもできました。その後、縁あってシー・エス・エスと出会い、データ分析の業務を戦略的に拡大していきたいという会社の方針が、当時の自分の志向と合致しました。この会社で、仕事の集大成となる実績を残したいという思いで転職を決めました。今は根本さんと同じ、不動産の価値を分析する鑑定システムの構築をしています。
知らない世界を裏側から見る面白さがある、データ分析の仕事
―データ分析の仕事で、やりがいや難しさを感じるのはどのような時でしょうか?
根本
普段の生活では知ることのない分野の業務やデータが、どういった形で世の中に還元されているのかを、システム構築を通して知ることができるところが面白い!知らない世界を知る、その世界にひっそりとかかわっている面白さです。難しいのは、「相手先企業にとって価値があるデータとはどのようなものか?」を想像するところ。過去の事例やRFM分析などを通しお客様にはどんなレポーティングが役立つかを最初に検討、そのうえでシステムを設計する必要があります。例えば、不動産データを金融機関のお客様に活用していただくといったケースでは、金融機関が個人融資をする際に必要な、不動産価値や将来の賃料予測などをまとめたレポートを検討し、そのうえで必要なデータを蓄積する基盤を設計します。そのためには、エンジニアとしての知見だけでなく、その業務を深く理解する必要があり、お客様とのコミュニケーション能力が求められます。難しいところもありますが、その分やりがいも大きいです。
鈴木
マネジメントの立場では、このプロセスをできるだけ多くの若手エンジニアに体験させたいと思うのですが、お客様は仕事の質を求めるので、能力の高い上級エンジニアに仕事を任せたいと思っています。その要望に応えるために、仕事の質を落とさず若手の育成を同時に進める、この兼ね合いにはいつも難しさを感じています。一方で、若手が著しく成長したと感じる時、さらには若手の成果に対してお客様から感謝の言葉をいただいた時は、とてもうれしいですね。
また、お客様は漠然とした要望を出されることが多く、例えば学習アルゴリズム選定にしても、LightGBMでいくのか、それともXGBoostも試してみるのかなど、皆で議論しながら目的や分析手法を整理して、最適なアウトプットが備わったシステム提案をするのはとても面白く刺激的です。そこに若手を加えて、実際に結果を出していく。技術的な挑戦とマネジメントでの挑戦が、うまくかみ合った時に感じるやりがいは格別です。
互いの強みを補完し合うことで進化した、新事業の舞台裏
「やってみない?」から始まる新たな挑戦
―データ分析の新事業に抜擢された時の根本さんのお気持ちをお聞かせください
根本
「根本さん、やってみない?」と当時営業だった佐川社長に声をかけられて、飛びつきました!会社にとっても自分にとっても経験がない分野ですから、不安はもちろんありました。でもそれ以上に、新しい事業にチャレンジさせてくれることがうれしくて、「ぜひやってみたい」とワクワクしました。
当初は一人プロジェクトだったので、スキルを身につけるまではかなり試行錯誤しました。仮説構築や統計的手法を用いたデータの基礎分析から始め、SASなどの統計解析ツールを使用したデータ分析モデルの構築や、tableauを使用したデータの可視化といった、マーケティング知識やリサーチ力も鍛えられました。さらに、自分ならではの考察や仮説をプレゼンテーションする機会を得るなど、システム開発以外の新しい経験をしたのもこの時期です。世の中のトレンドを意識する習慣も、身につきました。自分の強みが増え、自信につながっています。
鈴木さんの入社でデータ分析事業が拡大
―2017年から鈴木さんがチームに入られました。プロジェクトにどのような変化が生まれましたか?
根本
鈴木さんは、辞書を読むだけで資格がとれちゃうような、とにかく地頭がいい人です。論点が明確で、言葉をまとめるのがうまい。データ分析やシステム開発においてパフォーマンスを出してもらえそうでしたし、さらに自分と同じ目線で、プロジェクトマネジメントもできる人として期待しました。技術的な知見も豊富だし、絶対にジョインしてほしい人でした。
鈴木
私が入った当時のチームは、まだ手探りの状態ながらも大手キャリアの案件に参画して、ノウハウと実績を積み始めた頃でしたね。
根本
そうでした。鈴木さんが入社して、我々の業務の幅が一気に広がったのです。いろいろな業種での経験があり、データ分析の技術的な部分もしっかり押さえていたので、それまで足りなかった部分のピースが埋まり、データ分析のサービスを一気通貫で提供できるようになりました。
鈴木
重要なのはデータ集積の基盤からアウトプットまで、それぞれの仕組みが一つのシステムとして運用に耐えられるものにすることです。その点を盤石にするのに、今までの経験が役立ちました。その後、根本さんはデータ分析の分野を深化させ、私はインフラ基盤への興味が深まっていきました。ある程度データ周辺の知識も得て、「データが分かるインフラ担当」という新たな役割を担うことになりました。同じデータ分析でも興味のある分野が異なっていたため、結果的に双方の得意分野が補完し合うことになり、業務の幅が広がったのではないでしょうか。
AIではカバーできない新しい分野も視野に入れ、挑戦は続く
新たな価値を創出していくデータ分析
―データ活用が注目される今、AIなどの最新技術の動向も含めて、今後分析業務はどのように変わっていくでしょうか?
根本
AIがデータ分析をする業務や運用するシステムは既に実用化が始まっています。人の手が介在する業務は減っていくかもしれません。でも、コンバージョンが人の幸福度や感性による場合は、人による判断や分析が必要となることは変わらないと思っています。
そういった当社の分析業務ではあまり対応できていない人の心に関する分野、感情分析やNLP(自然言語処理)を活用した『人に寄り添うデータ分析』に挑戦したいです。
鈴木
分析は、今あるシステムの価値を高めるための材料となり得ます。既存、あるいはこれからのシステムにデータ分析の要素を組み合わせることで、新たな価値を創出していきたいですね。
自分たちの挑戦と仕事を通して、若手が未来に期待を持てるように示したい
―今後やってみたいこと、ご自身の未来像について聞かせてください。
根本
データ分析の世界に飛び込んだ時と同様、挑戦への意欲はまだ衰えていません。新しい分野に挑戦したい。今のデジタル技術では解決できない、人間ならではの部分の課題に着目した技術にかかわってみたいです。
鈴木
AI技術などは一種の飛び道具のようなもので、システムの価値を高めるための付加的な要素と思っています。テクノロジーのしっかりとした基礎を持ちつつ、そこに新たなテクノロジーを組み合わせて価値を生み出す。それが自分の強みとなるよう、意識しています。自分の背中を後輩たちが見て、未来に期待を感じられるような仕事をしていきたいと思います。
得意分野、能力を発揮できる環境がある
―シー・エス・エスグループを検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
根本
シー・エス・エスは、新しい領域や業務への挑戦を奨励するカルチャーがあり、自分の努力が形になる会社です。開発と営業とのコミュニケーションが良好で、仕事がしやすいのも特長です。離職率が低いのは、やりがいのある仕事に取り組めている証だと思います。私が携わるデータ分析は、世の中のトレンドや季節変動の影響が大きいので、アンテナを立て社会の動きをキャッチし、興味関心の幅を広げることが必要です。自分の興味を広げていける人と、一緒に仕事ができたらうれしいです。
鈴木
転職して会社を変えればすべてうまくいくだろう、と思うのは幻想です。あくまでも「こんなことがやりたい!」と、自発的に取り組むことで、初めて結果が伴うものです。そういう自発的な取り組みを促し、後押ししてくれる環境がシー・エス・エスにはあります。転職組の自分の経験から、新しい世界を開きたい人、やる気がある人には、ものすごく楽しい会社だと思います。
まとめ
上長が見た二人の関係
~中途社員がプロパー社員を刺激し、相乗効果で新事業の成長に寄与~
根本さんは新卒入社で、当初は金融系のシステムにかかわっていました。本人自ら「ミーハー」と称するくらい、新しいもの好きで社会の動きにアンテナを立てている人なので、データ分析という新たな領域の事業に携わることになったのは必然でした。そこに、データ分析に興味を持つシステム開発の知見に長けた鈴木さんが入ったことで、プロジェクトにブーストがかかりました。データ分析の業務領域が形になり、成長して、今や会社の柱の一つになっています。中途社員がプロパー社員と相乗効果を生み出した好例と言えるでしょう。二人が「挑戦しやすい環境」と声をそろえる背景には、50年の歴史が育んだ実績があります。実績に裏付けられた安定的な基盤が、社員の挑戦や創造力を促すカルチャーを生み、「安定と革新」という両輪でパワフルに稼働するのが、シー・エス・エスの特徴かもしれません。