現シー・エス・エスグループのリライフ・ジャパンに、2016年、第二新卒で入社した宮田さんは、入社間もなくPMOに登用され、金融系システムの大規模改修プロジェクトの実務を通じてめきめきと力をつけてきました。お客様の業務により深く、より専門的にかかわり、社会インフラともいえる金融システムの安定に貢献する仕事にやりがいを感じているという宮田さんに、リライフ・ジャパンで働く醍醐味について聞きました。
プロフィール
宮田 和尚(ミヤタカズヒサ)
株式会社リライフ・ジャパン
システム開発本部 システム開発部 主任
2016年8月 第二新卒入社
- 病院から送られる検体の検査結果を電子化するシステムの運用・保守の経験を経て、2016年にリライフ・ジャパンにジョイン
- 証券システムの基盤更改プロジェクトにおけるPMO業務を担当
- 趣味は、読書や自作パソコンの組み立て
難しくもやりがいあるPMOの仕事
入社間もなく金融系システムのPMOに登用
―リライフ・ジャパンと、担っている役割について紹介してください。
2000(平成12)年に設立されたリライフ・ジャパンは、金融機関向け、特に証券分野を中心にシステムの最上流工程での支援に強みを持つ会社です。国内大手の証券系業務システムを手掛け、プライム案件を含む高度なシステム開発で実績を積んできました。小回りの利く会社として柔軟にお客様のニーズに応えられることも強みの一つ。私自身も、お客様と直接対話しながらプロジェクトに丁寧に向き合い、やりがいのある仕事に手ごたえを感じています。
私はPMOという立場で、プロジェクトの進行を管理する役割を担います。プロジェクトマネージャーを補佐し、リスクを最小限に抑えながら目標を達成するために、人的リソースの調整や工程管理、品質管理、リスク管理などを主業務としています。
現在携わっている業務は、中堅証券会社の電子取引システムの開発と保守、運用、改善要望への対応です。お客様独自のトレードシステムですが、ここでは4年に一度、システムの基盤更改に伴う大規模改修プロジェクトが常に動いています。更改に向けて3年間準備をし、1年かけて実作業を行い、終わればすぐに次回に向けての準備が始まります。
改修では、アプリケーションサーバー上のソフトウエアのサポートの終了、例えばJavaのバージョンアップに伴うものなど、様々な要因に合わせてソフトをUpdateするとともに、対象ソフトの調査や修正、それまでに判明している細かな不具合への対応も行います。メインで動くエンジニアは約10名でPMOは3名と、新規開発案件に比べればコンパクトなチーム構成ですが、対象となるサーバーは17台あり、それなりの規模の更改作業を、少人数で効率よく進める必要があります。
日々稼働している証券取引システムのバックグラウンドで動くシステムの改修なので、止めることは絶対に許されません。技術的にも高度なシステム改修です。また、大人数がかかわるとかえって効率が悪くなり、リスクも高まります。少数精鋭の10名のリソースを最大限に活かし、効率よくスムーズにプロジェクトを進行させていくのが、PMOの腕の見せ所です。
PMOに求められる技術力、業務知識、人間力
―PMOに求められるスキルや資質とは、どのようなものでしょうか?
PMOは、エンジニアとしての知識はもちろん、業務理解やコミュニケーション力、調整力が求められる仕事だと思います。期限があり、リソースが限られる中で、効率的に作業が進むようバランスを見て常に調整するため、プロジェクト全体を俯瞰してみる目、ステークホルダーの意図を正確に把握する力、先を見据える力も必要です。難しくもあり、やりがいも感じるところです。
仕事のコツは、業務を細分化すること、そして進捗を可視化することです。長期にわたる大規模プロジェクトは特にそうですが、大きな山も小さく崩して、手を動かせばよい作業と考える作業とを切り分けます。できることからメンバーに割り振って小さな山を片付けつつ、自分で考えても解が見つからない難しい業務は、経験豊富な社内のエキスパートに相談しながら進むべき道を探ります。進捗がないことが、最もまずい状態です。進捗を可視化して、できていることとそうでないことを明確にし、先を見据えて計画を調整します。
現在業務で使用しているツールは、進捗管理にはExcel、各案件の状況や内容の管理にはMantis、チームメンバーとのコミュニケーションにはTeamsと、おなじみのツールです。金融系やプライム企業などでは使用できるツールが指定される場合も多く、制約がある中でもみんなが理解しやすい手法を工夫して使っています。
難しい調整の先にある達成感
―PMOの仕事の醍醐味について聞かせてください。
プロジェクトをスケジュール通りに納め、トラブルなく稼働させたときの達成感はとても大きいものです。個人的には、人的リソースの配置がピタッとはまると、「これでいける!」とひそかに喜びを感じます(笑)。逆に計画とリソースが合わない場合は、工程の再検討やリソースの再配置など、細かな調整を重ねます。納期という大きなマイルストーンは変えずに、自分たちのスケジュールをフレキシブルに組み替えながら、ゴールを目指す。難しい分、プロジェクトが成功する喜びと達成感を味わえるのが、PMOの仕事の醍醐味です。
若手の挑戦を歓迎する社内風土
相談しやすい環境で未知の領域に挑戦
―リライフ・ジャパンを選んだ理由と、入社時に描いていたキャリアプランについて教えてください。
大学で情報系の勉強をしていたのでIT業界への関心が高く、複数の企業を検討しました。その中で、リライフ・ジャパンの面接では、当時の社長が直々に「新しいことに若手をどんどんチャレンジさせる。会社としてきちんとフォローする」と話してくださり、心が動きました。
確かに、リライフ・ジャパンには挑戦を歓迎する社風があります。入社当時、私は具体的なキャリアプランを描いていませんでした。まずはシステム開発についてじっくり学ぶつもりでしたので、PMO業務の指示を受けたときには、「技術的にも業務的にも知見の浅い自分がPMOに⁉」と、驚きと不安を隠せませんでした。でも、上長や先輩方が仕事のやり方やコツ、勘所を教えてくださるなど、しっかりフォローしてくださったおかげで、大きなチャンスを逃さず波に乗ることができました。知見豊富な先輩方にも気軽に相談しやすい風土で、精神的にもサポートしていただく機会が多かったですね。
経験不足は会社全体でフォロー
―会社からの期待感をどう受け止めましたか?当初のプロジェクトで印象に残るエピソードがあれば教えてください。
正直に言えば、マネジメント業務は時期尚早と感じていました。実際に初めての案件では、スケジュール通りに進行できず、混乱しました。システム開発に対する知識不足から、どの作業にどのくらいのリソースが必要で、どのくらいの工程がかかるのか、作業の裏付けとなるデータがないままスケジュールを組んで大失敗。さらにお客様の要望をどんどん聞いてしまって、どうにもこうにもならなくて困っていたときに、先輩方が相談しやすい場を作ってくれました。
それまで、遅れを挽回しようと自分がプレイヤーになって作業に没頭するなど、一人で抱え込んでいたことに気づき、助けを求めることができる環境があると分かって冷静になりました。サポートのおかげで大事に至らず、予定通りに案件を完了できたことは、今でも強烈な思い出として残っています。
成果が社員に反映され、自己成長を実感できる会社
技術力や人間力の成長を実感
―仕事を通して成長を感じる点はどのようなところでしょうか?
技術面では、現場で使用していたJava言語やDBのOracle、VBAなどの知識がだいぶ増えました。また、情報を調査したり整理したりする力も向上したと思います。そして、メンバーの誰かに負荷がかかってないかなど、全体を見ながら全員が楽しく仕事ができるように、スケジュールやリソースの配分などを細かく調整していくマネジメントスキルも、身についてきたと感じています。
私はそもそも引っ込み思案で、コミュニケーションは苦手な方です。でも、PMOの仕事を通じて、チームメンバーとの何気ない雑談など、日常のコミュニケーションが仕事のモチベーションに大きく影響することも学び、自分から積極的にコミュニケーションをとるようにしています。いずれにしても、リライフ・ジャパンに入社する前には想像もしなかった多彩な経験が、自分を大きく成長させてくれていると実感しています。
社会的インフラにかかわる誇りと成果が見えるやりがい
―リライフ・ジャパンで働くことにどのような魅力、メリットを感じていますか?
金融という社会的インフラを支えるプロジェクトにかかわる醍醐味を味わえ、お客様のフロントに立って仕事ができる環境に感謝しています。私が担当するプロジェクトは長期間にわたるため、お客様やチームメンバーとの関係性を深めていく楽しさもあります。お客様の業務課題を解決し、その喜びに直接触れることができるのもうれしい瞬間です。
成果は評価として自分にきちんと返ってくるので、達成感や自己成長を強く感じることができます。リライフ・ジャパンは業績を着実に伸ばしていて、堅実に発展している会社です。多様な働き方の面でも年々進化していると感じます。私も休日はしっかり休み、自作のパソコンを組み立てるなど趣味に没頭してリフレッシュします。
新技術が拓く未来で人の個性や強みを伸ばしたい
金融系の新たな技術にも期待
―今後挑戦していきたいことや、自身の未来像について聞かせてください。
入社した当時は想像もしなかった技術やサービスが登場し、ビジネス環境が激変しました。この先も、テクノロジーは加速度的に発展していくと考えられます。仕事の効率化を目指しフォーマットやテンプレートを駆使してきた業務は、今後自動化技術が担うようになるはずです。ならば人間はどうするか?将来的に、IT技術を活用しながら「人の個性」を伸ばす分野が生まれる期待があり、その領域にとても興味があります。金融の世界でも、「個性」をキーワードに新たなサービスが出てくるかもしれません。まずはPMOでかかわる業務の延長線上で、新しい技術に挑戦したいですし、新技術やツールで人の個性を引き出し、強みを発揮できるような仕組み作りもやってみたい。想像すると、ワクワクしてきます。
常に新鮮な気持ちで挑戦できるシー・エス・エスグループ
―シー・エス・エスグループを検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
シー・エス・エスもリライフ・ジャパンも、自分の努力が結果に直結し、成長を実感できる会社です。お客様との距離が近いので手応えを感じやすいですし、チャレンジングでハイレベルな仕事が多く、挑戦を奨励するカルチャーを追い風にスキルを磨くことができます。それまでの経験を大切にしつつ、新しい領域で新しいことに挑戦できるので、仕事に飽きることはまずありません。スキルアップを実感しながら、常に新鮮な気持ちで仕事に取り組めます。社会に貢献する仕事で、自分の能力を最大限に発揮するなら、シー・エス・エスグループがお勧めです!
まとめ
上長から見た宮田さんってこんな人
勉強家、努力家の若きリーダー
20代からリーダー職を務め、システム開発の実務からPMOまで幅広い経験を持つ宮田さん。失敗が許されない高いレベルでの成果が求められる仕事を通じて、現場で大変なことがあってもその都度壁を乗り越えてスキルアップしてきました。自分の成長にとても貪欲で、努力家、勉強を欠かさない人です。
仕事上のコミュニケーション力が高い
本人は、コミュニケーションには苦手意識があると言いますが、仕事上のコミュニケーション能力は高い。必要なことを必要な人に的確に伝え、優しいアプローチでチームやお客様をまとめていくタイプです。プロジェクトでは困難な調整もありますが、周囲から信頼され結果を出しています。周りが助けてあげたくなる人柄で、お客様の打ち上げなどによく声がかかるのも信頼の証ではないでしょうか。