「SES、一人常駐、辛い」と感じているあなたへ。
この記事は、まさにあなたのようなエンジニアに向けて書きました。
慣れない現場での孤独な作業、誰にも相談できない不安、キャリアへの焦り...。一人常駐は、エンジニアにとって大きな負担ですよね。
一人常駐が辛いときの対処法や、一人常駐しないためにはどうすればいいのか? そして、一人常駐がない企業の見分け方をお伝えします。
SESの一人常駐とは?その現状
システム開発における一人常駐とは、SESエンジニアが、お客様先の案件に一人だけで参画する状況を指します。
特に中小規模の案件やスポット的な要因補充の場合、一人常駐が発生しやすい傾向があるようですが、エンジニアにとっては孤独感や不安感、責任の重さといった課題が生じてしまうことが多いです。
慣れない環境で、誰にも頼れず、孤独を感じる日々...辛いですよね。技術的な問題はもちろん、ちょっとした疑問や相談もできなくて、一人で抱え込むしかない。
「この状況、いつまで続くんだろ...」「自分はこの会社に必要なんだろうか...」
お客様先で会社の代表として見られてしまうプレッシャーや、自分の成果がちゃんと評価されているのかという不安など、色々なストレスで押しつぶされそうな時もあるかもしれません。
SESの一人常駐が辛い瞬間と対処法
相談できる人がいない
一人常駐していると、技術的な問題や業務上の課題に直面した際に、すぐに相談できる人がいない状況に陥りがちです。例えば、複雑なバグに遭遇したり、新しい技術を導入する必要が生じたりした場合、 誰かに相談して意見を聞いたり、解決策を一緒に考えたりしてほしいですよね。
しかし一人だと、 解決に時間がかかったり、孤独感や不安感から、精神的に疲弊してしまうこともあります。
孤独を感じやすい
一人常駐は、職場に同僚がおらず常に一人で業務を行うため、特に新しい環境に慣れるまでは、孤独感を感じやすい状況です。昼食を一人でとったり、休憩時間や業務時間外も会社の人と交流する機会が少ない場合、どんどん孤立していってしまいますよね。
孤独感は、モチベーションの低下やストレスの増加にもつながり、業務効率の低下や精神的な不調を引き起こしてしまうかもしれません。
- 日頃のコミュニケーションを大切にしておこう
日頃から所属企業やお客様先の担当者と定期的にコミュニケーションを取り、相談しやすい関係を築いておくことが大切です - 孤独感を解消できるような対策をしよう
趣味や運動などで気分転換をしてストレスを発散したり、仕事以外に自分の居場所を見つけたりして、孤独感を軽減していきましょう
SESの一人常駐が起こる理由
仕事量が少ない
お客様側で必要とされる作業量がそれほど多くない場合、SES企業がエンジニアを一人だけ派遣するケースがあります。たとえば、軽微な改修や保守対応など、大規模なチームを組むほどではない業務がこれにあたります。
また、特定の専門知識やスキルを持つエンジニアに、業務の一部を任せたいというニーズも、一人常駐の依頼につながる理由の一つです。
仕事量が少ないという理由で一人常駐になることは、エンジニアにとっては業務の幅が限られたり、スキルアップの機会が少なくなったりするため、注意が必要です。
エンジニアのスキルシート充実
SES企業の中には、自社のエンジニアのスキルシートを充実させたいがために、経験の浅い社員をあえて一人で常駐させるケースがあります。現場での実務経験を増やし、スキルシートに書ける経歴をとにかく増やそうという考え方です。
しかし、まだ右も左もわからない若手エンジニアが、一人で常駐し、即戦力として活躍できるはずがありません。こうした環境では、エンジニアは不安やプレッシャーだけが大きくなってしまいますよね。
「スキルシートに書ける内容が増えれば案件に出せる」といった自社の都合だけを優先し、エンジニアの成長や、エンジニアが現場で抱える不安や悩みに寄り添わないSES企業には注意が必要です。
SES企業に、チームの仕事を請けるノウハウがない
エンジニアを束ねてチームで案件を受ける力がないSES企業では、一人常駐が起こりがちです。本来、システム開発の案件とは、複数人で役割分担をしながら進めるものですよね。しかし、チームとして仕事を受託するノウハウや実績がない企業は、個人単位でしか仕事を獲得できず、結果としてエンジニアを一人常駐させることになってしまうのです。
こうしたSES企業の多くは、システム開発のスキルや知見を持たず、実質的にはただの派遣会社のような存在です。そして、こうしたSES企業に共通して見られるのが、「人を育てる」という意識の低さです。エンジニアの教育やキャリア形成よりも、「今すぐ現場に出せるかどうか」が優先されるため、若手エンジニアは成長の機会を得られず、不安定なキャリアを強いられることになります。
中には、エンジニアを人月単位で管理される商品のように扱うブラックSES企業も存在するようですので注意してください。
SES 一人常駐をしない方法
所属先のSES企業に相談する
もしあなたが一人常駐が辛いと感じているのであれば、 まずは所属先のSES企業に相談してみることをお勧めします。企業によっては、あなたの希望や状況を考慮して、別案件への異動や、複数人でのチーム体制の常駐を検討してくれる可能性があります。「技術的な問題が発生した際に相談できる人がいないため、解決に時間がかかってしまう」「孤独感を感じやすく、モチベーションを維持するのが難しい」など、具体的な理由を伝えることがポイントです。
また、「チームで仕事がしたい」「新しい技術を学びたい」など、今後のキャリアプランについても伝えれば、より適切な解決策を提案してくれる可能性が高まります。
所属企業とのコミュニケーションを通じて、より働きやすい環境を実現できるよう努めましょう。
優良SES企業へ転職する
もし所属のSES企業に相談しても状況が改善されない場合は、思い切って転職することも有効な手段です。
エンジニアのキャリアパスや働きがいを重視していて、一人常駐を極力避けるような体制を整えているのが、優良SES企業の特長です。転職エージェントを活用し、一人常駐がないかだけではなく、エンジニアの育成制度や福利厚生、キャリアパスなども確認して、優良SES企業を見つけていきましょう。
一人常駐のないSES企業を見分ける方法
プライム案件(元請け)が多いSES企業は一人常駐が少ない
システム開発の案件は、元請け、一次請け、二次請けといった形で階層構造になっていることが多く、商流が深ければ深いほど一人常駐の割合が高くなる傾向があります。
たとえば、元請け企業が案件を受注し、必要な人数が足りない分を一次請けに依頼。さらに一次請けも足りなければ二次請けに依頼、といった形で人材を手配していきます。こうして下流にいくほど、必要な人数が減りやすく、結果として「1人だけ常駐」といったケースが増えてしまうのです。
一方で、元請けの立場で仕事をしているSES企業は、利益率が高いだけでなく、要件定義や設計といった上流工程から案件に関わることが多いため、チームで動くことが一般的です。そのため、一人常駐になるケースは比較的少ない傾向にあります。
お客様先に異業種が多いSES企業は客先常駐が少ない
では、プライム案件(元請け)が多いSES企業をどう見分ければ良いのでしょうか。
ひとつのポイントは、「そのSES企業がどのようなお客様と直接取引をしているか」を確認することです。
元請けのSES企業が直接取引するお客様は、IT企業以外の異業種が中心です。
一方、下請けのSES企業が直接取引するお客様は、元請けや上位のSES企業、つまり同業種になります。
システム開発の現場では、元請けから一次請け、二次請け…といった多重請負構造が一般的で、特に規模の大きい案件だと、元請け企業の社内にエンジニアが集まり、そこで開発が進められることが多くなります。そのため、下請けのSES企業のエンジニアは元請けのSES企業のオフィスに常駐するケースが増えるのです。
秘密情報を取り扱うお客様を抱えるSES企業は客先常駐が多い
一人常駐があるかどうかという視点とは少し異なりますが、金融機関など、秘密情報を取り扱うお客様を多く抱えるSES企業では、客先常駐の働き方が多くなる傾向があります。理由は、金融系の案件では、セキュリティ要件が厳しかったり、業務上の確認事項が多かったりするため、お客様先に常駐して業務を行うことが前提となるケースがあるからです。
ただし、金融案件はプロジェクトの規模が大きいことが多く、チームで対応するのが一般的です。そのため、一人で放り込まれるような「一人常駐」は少ない傾向にあります。
「客先常駐そのものを避けたい」という方は、その企業の取引先や主要案件の業種にも注目してみると良いと思います。
企業サイトや口コミで事前調査、または面接時に直接聞く
SES企業の中には、一人常駐ではなくチーム体制で仕事を請けていることをアピールポイントとしている企業があります。採用サイトなど、企業が発信している情報を確認してみましょう。
また、転職サイトや口コミサイトなどで、一人常駐について何か明記があるか調べることも大切です。
面接の際には、実際に客先常駐の頻度や一人常駐の有無について質問してみてください。「過去3年間のプロジェクトで、一人常駐はどのくらいありましたか?」「チームで参画する場合、平均的なチーム人数は何人ですか?」といった具体的な質問内容がおすすめです。
また、面接官の回答だけでなく、会社の雰囲気や社員の様子などからも企業文化や働きやすさなどを読み取ることができます。
辛いSESの一人常駐から抜け出そう!
SESの一人常駐は、相談相手がいないことによる不安や孤独感などを感じやすく、辛い思いをしている方も多いかと思います。一人常駐が辛ければ、無理して続ける必要はありません。一人で悩まずに、思い切って環境を変えましょう。
まずは所属のSES企業に相談し、状況が変わらなければ、チーム体制で仕事を請けている優良SES企業への転職を検討しましょう。
一人常駐がないシー・エス・エスグループ
一部例外もありますが、基本的にシー・エス・エスグループでは一人常駐はありません。特に、新卒で入った方やスキルが十分でない方を、お客様先に一人で常駐させることはしません。チーム体制で案件を請け負っていますので安心してください。
また、お客様先常駐の案件は全体の7割程度で、残りの3割は社内で開発を行っているので、エンジニア一人ひとりの希望や適性に応じた働き方の提案が可能です。
プライム案件(元請け)を多数保有しているので、上流工程の経験などスキルアップもできる環境です。
「一人常駐したくない」「スキルアップできる環境でチームで開発を行いたい」そんな想いをお持ちでしたら、ぜひシー・エス・エスグループで一緒にキャリアを築きませんか?
■シー・エス・エスグループは、システム開発の効率化からお客様のビジネス課題解決まで、幅広く手掛けるIT企業です。
- 未経験者と一人常駐がない
- チーム体制で案件を請け負っている
- 社内持ち帰りの一括案件もある
- プライム案件(元請け)を多数保有している
- 上流工程の経験を積める
- システム開発からデータ分析まで一気通貫で対応
- マネジメントポジションも目指せる
- システム開発からデータ分析まで一気通貫で対応
- 手厚いスキルアップ支援がある
少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひお気軽にご連絡ください!上流工程担当エンジニアやフルスタックエンジニアなど、幅広い技術と実践力を備えたエンジニアを目指しましょう!
シー・エス・エスグループキャリア採用職種一覧(職種紹介・募集要項)はこちら▼
https://holdings.css-net.co.jp/recruit/entry/career
まとめ
◆SES 一人常駐の対処法
・日頃のコミュニケーションを大切にし、相談しやすい関係を築いておく
・ストレス発散や、仕事以外に居場所を見つけることで孤独感を軽減する
◆SESの一人常駐が起こる理由
・仕事量が少ない
・エンジニアのスキルシート充実
・SES企業に、チームの仕事を請けるノウハウがない
※「自社の利益だけを優先しエンジニアの成長を考えない」「エンジニアを商品のように扱う」「エンジニアの不安に寄り添わない」このようなブラックSES企業には要注意
◆SES 一人常駐をしない方法
・所属先のSES企業に相談する
・優良SES企業へ転職する
◆一人常駐のないSES企業を見分ける方法
・プライム案件(元請け)が多いSES企業は一人常駐が少ない
・秘密情報を取り扱うお客様を抱えるSES企業は客先常駐が多い
・企業サイトへ口コミで事前調査、または面接時に直接聞く